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New Age Warriors Tour 2016 Crossfaith With The Bonez live at Drumlogoes

 外は晴れ。相変わらず寝不足で頭が痛い。
「風邪か?」
 今日は振休なのに早々に福岡への電車に乗る。
 今日は待ちに待ったCrossfaithのライブ。SiM、coldrainときてCrossfaithだ。熊本地震直後のZepp福岡でSiMをみた。メタルとスカの合わせ技がMarの独特の歌唱力と心を揺さぶるMCで感動のライブとなった。
 そしてオープンエアのフェスTriangle2016で豪雨の中で観たcoldrainはマサトが神がかっていた。オーディエンスの中にダイブして、雨に負けないステージを繰り広げた。日本のラウドロックもまんざらではない。そして今回のCrossfaithである。
 本当はFalilvもターゲットにしていたのだけれど、余りにエレクトロニカが寄りで、いまいち観たい気分がそがれている。だから今回、Crossfaithを観るのが初めてのエレクトロニカとの接点である。吉と出るか、凶と出るか?

 僕たちの待つ長浜公園は珍しく木の生い茂った公園で、まだ真夏のバリバリ灼熱の日差しを遮ってくれる。
 このドラムロゴスの良いところは外部に開かれた部分で物販が行なわれるところ。売り子のお兄ちゃんは長袖のTシャツをまだ半分までしか袖を通さない。新しいデザインで皆んなの注目を浴びているが暑いのだよ。しかし皆きっちりクロフェのTeeを着ている、偉い!
 リハが終わり、楽屋でメンバーたちが楽しんでいる、koieの声はでかい、The Bonezと熱い雑談を楽しんでいるようだ。熱いな〜。

 物販開始。余裕かましていたらほぼ最後尾。買えないTeeが出るかも。(汗)100人くらいだからと思うけど、用意している数量によるよね。(汗、汗)しくったかな。みんななかなか熱いな〜。
 物販の傍らでThe BornzのJesseによるサイン会が即席で行なわれている。写メも肩抱きで撮ってくれている。良い人だね。この親密感がなかなかいいね!!

 物販終了。結局、問題なく買えた。写真と実物はダイブちがうね。The Bornzはよかったら帰りに買うかな〜。
 あと1時間で開場。

 長浜公園をぐるりとまでは行かない。ロゴスは1200人はいける箱だったと思う。
 まずはThe 
Bornzなので遅れてくるクロフェファンもいるのかな〜と思ったがそうでもないらしい。クロフェでロゴスが埋まらないのはヤバイぜ、福岡。SiMはZepp福岡をソールドアウトしたのだから。

 実は今回のライブは700程度しか入っていない。Koieは言う。
「残念なことに今回このドラムロゴスをソールドアウトできなかった。6、7百程度しか売れなかった。しかし、今度New Age Warriors Tour Finalとして全国5都市で単独公演をやります。福岡は又、ここドラムロゴスで再びツアーファイナルをやることが決定しています。みんな、今度はソールドアウトするからさ〜、協力を頼むよな!」

 確かに1柵目はモッシュするスペースもないくらいパンパンだったから気づかなかったけれど、3柵目は巨大なサークルが出来た。段差があるからちょっと危ないんだけれど、案の定、コケそうになったけれど何とか凌げて、楽しさしかない。これだけ赤裸々に語ったのはまだまだ日本のラウドロック界の暗闇が晴れていないのかな。日本を牽引するバンドとしてのプライドが許さないだろうね。底上げしなきゃならないね。

 中に入ってモギリのお姉ちゃんから「どちらのバンドを観に来ましたか?」と聞かれる。
「クロスフェイス」と答えて中に入る。まだCDを聞きかじった程度で、正直どうなんだろうと言う感じは持っていた。シングルの「New Age Warriors」はそこそこ良かったが、アルバムXENOが如何にも受け入れられなかった。
 Koieが奇しくもライブ中に言った。「100回CDを聴くよりも、たった一回のライブを見ることの方が素晴らしいとは思わないか?」この言葉が全てだった。すげーよ、こいつらの身体能力は如何なっているんだ〜って思った。

 The Bornzは最初の曲が最高だった。ヤベー、クロフェ食われたか?と真剣に感じた。ヴォーカル、ベースのJesseがRATMの全盛期のザックデラロチャにかぶる。マジかっこ良かった。いきなり一曲目からJesseがダイブ。オーディエンスの中に立ち、熱狂の中神のオーラを感じた。トライアングルで豪雨の中、coldrainのマサトがやったあのパフォーマンスにかぶる。マジ、カッコイイ!あの三曲だけだったら、一気にThe Bonezのオーディエンスの中に混じり、モッシュしていたかも。中盤のバラード?がかなり時代を感じさせた。かなりそこで冷めてしまった。後半、また良い曲が続く。いや〜あの曲だけだたら多分一気に行っちゃったことだろう。なかなか良かった。次を期待します。

 暗幕が降りて、楽器の入れ替えが始まる。暗幕からバスドラが搬出される代わりにTatsuyaのケモクジャラのバスドラが搬入される。このドラマーがかなりの腕を持つ。マジ凄い。光速なのに力強いし、ドラムを壊しているんじゃないかと思うほど、力を込めてスティックを打ち付けている。
 チューニングが終わり幕が開き、真っ青なライトが点いたところでベースのHiroki,シーケンスのTeru、ドラムのTatsuya、ギターのKazuki、ヴォーカルのKoieが登場する。Koieは大旗を振ってサークルモッシュを要求する。
 一曲目から飛ばしてサークルモッシュを3回連続でやり続ける。マジ殺人的な煽りだ。4回のモッシュが終わったところでMCが入る。あれで続けられたら即ノックアウトだった。MCが入って、大阪出身バンドの福岡をKoieが語り始めた。
「福岡は俺たちが初めての県外に出てやった場所。大阪府やから府外で初めてのやっただな。その時に大先輩から電話が入って、「ライブやらへんか?」って言うから、「やる。」と言ってやった。そのライブに来た人いる?」
 一人手をあげる。
「600もの人がいる中で来たことあるのが一人とは!」
 2006年とかの話だから、ここにいる観客(高校生〜20代前半がメイン)は幼児くらいだったろう、無理もない。

 SiMのMarの凄すぎるMCを聞いていたので、それほどKoieのMCには惹かれなかった。それなのにどうしてクロフェはカッコよく、Koieは神がかっているのだろう。こんなにも多くの人々を魅了して止まない理由は何なのか。
 ライブを通して感じたのは、そのKoieの声の良さと絶対音感に眼を見張るものを感じた。決して外さない、聴いていて飽きないクリーンとグロウル。アレだけ動き回ってへばっているのに、声は出ている。そしてこのバンド、皆んなキャラがしっかりしていてバンドとしての質が相当高い。
 ギターのKazukiはビジュアル系といっても過言ではない容姿に恵まれていてクロフェの顔として女性ファンの注目を一手に引き受けている。
 ベースのHirokiはお茶目だ、バンド一のユニークさを持つと感じた。
 シーケンスのTeruはかなりキレキレだしKoieと競ってダイブもガンガンしていた。
 ドラムのTatsuyaはバンドの音の要として、最高のドラムを叩く。
 誰一人欠けても多分成り立たない、最高の五人が揃った、その奇跡こそが、Crossfaithなんだと感じた。


 僕はライブ中盤のドラムソロの後に体力的な限界と水分補給の必要を感じたので、一度後ろに下がり、水分補給をした。ペットボトル2本のミネラルウォーターが一瞬でなくなる。どんだけ汗をかいたのだろうか?
 飲んだ先から水が全て吸収されてなくなっていくのを感じた。暫らく最後列で会場を俯瞰的に観ていたのだけれど、お陰で3柵目の大きなサークルが目が入る。
「これは凄い、モッシュに参加しなきゃ!」と言う事で戦線復帰、一頻りサークルモッシュを楽しんでから、一柵目に戻る。止まないモッシュがあるお陰で、場所は右へ左へと常に移動するが、大体Koieの前で、最接近2mくらいだったかな。最後に記念撮影をして終了!
 ライブ終了とともに外に出たが、そこでエネルギーが尽きた。全てを燃焼し尽くして、もう一歩も足が進まない。暫く公園で物販を眺めながら休憩と水分補給をした。
 最高の夜でした。ツアーファイナルのラストは幕張メッセイベントホール。ど偉いな〜。今後も期待のバンドです。エロくトロニカがどうかなと思っていたけどライブはまるで別物。気になるようなことは何もなかった。
 あのドラムは最高!
 また会いに行くよ!

終わり